TPSCO HIGHLIGHTS

TPSCo設立1周年、日本の専業ファンドリのリーダとしてテクノロジーラインアップとポジションを強化

ガイ エリストフ, TPSCo CEO

パナソニック・タワージャズセミコンダクター株式会社 TPSCoは、4月に創業1周年を迎えました。お客様や株主の皆様の素晴らしいサポートとご協力に非常に感謝しています。

TPSCoは最先端の自動車、イメージング、RFSOI、パワーマネージメント、不揮発性メモリ、高電圧用ディスクリートプロセスを、自動車および産業用アプリケーション向けの様々なお客様に提供します。ターンキーサービスは、標準的なファンドリーのウェハ製造と同じように、前工程のデザインから後工程のパッケージング、検査までをタワージャズとパナソニックの資産を活用して提供します。

TPSCoのプロセス開発センター(PTC) はIDMの7社のお客様から14の主力プロセスプラットフォームの移管に成功しました。また、現在、タワージャズのTS18PM(低RdsonのLDMOSエピプラットフォーム、マスク追加なしでMTP NVMを実現)プロセスの品質確認をしているところです。さらに、デュアルゲートHVCMOSオプションも追加導入される予定です。

すべてのTS18製品用PDKは、タワージャズのPDK IPブロックを使用でき、また同じSPICE FOMが得られることを目指して、2015年の第3四半期に量産を開始する予定です。 2つの地域、2つの工場で生産可能なこのプロセスは、当社の自動車および産業分野のお客様のための強固な事業継続計画の戦略と同様に、複数調達を要求されるお客様もサポートいたします。

TPSCoはこの半年の間、ファンドリーのお客様のために複数の機能をあわせ持った豊富なPDKをリリースしてきました。これらは110nm CMOS, 65nm RFCMOS, 45nm CMOS, 110nm CIS, そして 65nm CIS プロセスを含みます。複数のお客様はこれらの簡単に使うことができるPDKとiPDKを用いて、製品の設計を開始しています。

注目すべきは、TPSCoはタワージャズと共同で300mm RFSOIプロセスを開発しており、わずか半年という短い期間で世界をリードするRonCoffの性能を達成することができました。TPSCoは2015年の第4四半期に、このプロセスを用いた“Masterswitch”用最先端RFSOI PDK をリリースする予定です。

また、 TPSCoの岡田健治(Dr.)は4月19日から23日にアメリカ カリフォルニア州モントレーで開催されたIRPS2015 (the International Reliability and Physics Symposium)で最先端のTDDBの研究成果について発表しました。このゲートオキサイドに関する論文のタイトルは, “Intrinsic Mechanism of Non-Linearity in Weibull TDDB Lifetime and its Impact on Lifetime Prediction.” で この研究は IRPS 2015で大変好評でした。

2015年3月14日、東京-富山間を結ぶ北陸新幹線が開通しました。現在、東京駅から富山県や北陸エリアへは約2時間15分で到着可能となりました。首都圏からの交通の便が良くなったことで、TPSCoにとっては大きなビジネス上のメリットとなります。私たちはより多くのお客様に当社の工場と製造技術を紹介する機会が増えることを大変喜ばしく思っております。

TPSCoは2年目に向けて前進し、世界的に有名な日本の品質とIPセキュリティで専業ファンドリー企業としての地位を確固たるものにするために取り組んでまいります。

 

ガイ エリストフ