GETTING TO KNOW US

Getting to Know Dr. Yakov Roizin,

Fellow and Director of Emerging Technologies

Roizin博士は、1997年にミグダルハエメクのシニア研究開発デバイスエンジニアとしてタワージャズに入社しました。タワージャズのフェローおよび新興テクノロジー部門ディレクターに就任する前は、デバイスエンジニアリングでの役職や部門主任を務めました。Roizin氏は博士号(Ph.D.)および高等博士号(D.Sc.)の学位を持ち、旧ソ連邦の名だたる学術機関からプロフェッサーの称号を授与されています。Roizin博士は50件の特許をはじめ、300件を超える文献を発表しています。

Q: お仕事の内容や注力分野などについて教えてください。

A: 私の職務には、次のような多種多様の活動が含まれます。

  • 会社のビジネスにつながるようなイノベーションプロジェクトの立ち上げと指揮。お客様やパートナーとの共同作業やタワージャズが出資する研究活動など
  • 戦略的作業計画やリスクアセスメント段階でのビジネスユニットプロジェクトの支援とその後のフフォローアップとしてのコンサルティング業務。
  • アカデミアや国際専門機関とのやり取り。
  • 学術指導および人材育成。テルアビブ大学の正教授およびイスラエル工科大学の客員教授として半導体技術の講座や講義を受け持っているほか、博士号や修士号の取得を目指すタワージャズのエンジニアのプロジェクトを監督しています。また、タワージャズの教育セミナーおよびタワージャズ技術フォーラムの議長を務め、タワージャズ技術ジャーナル(TJ2、社内技術雑誌)の編集者でもあります。
  • 特許委員会など知的財産関連の活動やタワージャズ法務部の支援。

Q: 業務の素晴らしい点、難しい点は何でしょうか?

A:

A.   クリエイティブな環境で働けることが一番楽しい点です。イノベーションは、タワージャズの成功を支える基軸要素のひとつです。「モノのインターネット(IoT)」、マシンからマシンへの相互作用、スマートビルディング、コネクテッドカーなど、私たちは半導体業界の重要で新たな変曲点にさしかかっています。タワージャズの研究開発グループは、社内で考案されたアイデアのほか、パートナーやお客様から提案を受け、私たちが市場ニーズに基づいて推進する革新的なソリューションを取り扱っています。それぞれのタイプのプロジェクトや、新興市場および技術におけるタワージャズの主導的地位に継続して貢献しているチームに参加するのは楽しいものです。

タワージャズの大きな強みとしては、最先端のRF SOIデバイス、クラス最高のイメージセンサ、不揮発性メモリ、先端のパワーマネジメント回路からMEMSやシリコンフォトニクスにいたる、半導体電子工学のさまざまな分野でソリューションを生み出すことが可能な素晴らしいエンジニアリングコミュニティが挙げられます。私にとって、当社の才能ある人たちと仕事をすることはこの上ない喜びです。個人的な課題としては、革新的なアイデアの開発において高い潜在能力と素質を持った若いエンジニアや学生との関わりをより一層深めることです。

当社は力強い成長を続けており、また世界中に設備を保有しています。各地の研究開発チームは、半導体科学技術のさまざまな領域で豊かな経験を持っています。異なるファブに所属する研究開発チームの間で素晴らしい協力が行われており、それぞれが出し得る限りの知識とスキルをもって貢献しています。もうひとつの個人的な課題は、この協力関係を強化することです。その目的は、さまざまな地域のエンジニアの能力を活用して新しいアイデアに共に取り組み、お客様やパートナーのために新しい道を切り開く機会を獲得することです。

Q: ビジネスの観点から、今年は何に注目していますか?

A: タワージャズは、複数の分野で将来ビジネス的に重要となる研究開発を推進しています。埋め込みセンサIPおよび予備データプロセス方法、通信そして「小型パワー」のパワーマネジメントを主とする多様なIoTプラットフォームの作成に関する取り組みに注目しています。このプログラムの一環として、私たちはIoTの主要実現要素として知られている新しい不揮発性メモリ(ReRAMおよびSTT MRAM)に引き続き取り組みます。モバイル超低出力アプリケーションの複合ソリューションプロバイダーとして当社を差別化するうえで、この分野の内部作業は非常に明るい将来が見込まれています。もうひとつの重要な動きは、受動素子の集積化、特殊なNVM、そしてGaN基板上のデバイスを備えた当社のパワーマネジメントプラットフォームを強化することです。

Q: 趣味はありますか?

A:主にスポーツに関連した趣味を持っています。合気道を長年たしなんでおり、黒帯を持っています。定期的に友人や同僚とテニスもします。妻とは一緒に社交ダンスを続けています。競技会に参加することもありますが、6歳、4歳、2歳の孫たちにとってはとても楽しいイベントのようです。

Q: 旅先として一番のお気に入りは?

A: どこでも構いませんが、山が好きです。妻と一緒に多くの高い山でハイキングしました。この習慣は家族に受け継がれています。自然が豊かな美しい島に寄港するクルーズも好きですね。