ビジョンおよび人員配置:成功の原則

Message from ラッセル・エルワンガー — タワージャズ最高経営責任者& TPSCo会長

達成感、安心感および 成果 (即ち、成功)を定義づけ、生み出す原則は、ビジネスの世界はもちろん、私生活にも適用される「統一場理論」を形成します。

 

この原則は2種類に要約されます: 

  1. ビジョン

  2. 人員配置                      

ビジョンは必要とされる人員配置を明確にします。適切な人員配置をすることで、最初のビジョンを実現し、さらにビジョンを発展させるアイディアをもたらすことができます。ビジョンが発展するにつれて、人員配置は、改善および/または追加されることがあります。卓越性を追求する者にとって、このサイクルは絶えず続きます。

私生活におけるビジョンと人間関係

誰もが、若い時に、自分自身に以下を問いかけることによって、ビジョンを描くでしょう

  • 私はどのような価値に忠実でいたいのか?
  • 私の名前にどのような「ブランド」をつけたいのか?
  • これらの価値と私のブランドを磨くために誰を手本とすべきなのか?
  • 私の喜びとは何なのか?
  • どのような趣味、活動およびスポーツが私をわくわくさせ、高揚させるのか?
  • これらの活動の根本的な原則をよりよく理解するために、私の話し相手となり、助言者となり、手本とすべき人となるのは誰なのか?
  • 私が研究すべきビデオ/プレゼンテーション/記事/本は何なのか?
  • どのような活動および思考グループが私に平穏をもたらすのか?
  • どの知人や友人が私に刺激を与えてくれるのか?
  • 私を元気づけ、自信や学習意欲を与えながら対話が自然にできるのは誰なのか?
  • 私はどのような対話から空虚感や不安を感じるのか?
  • 家族やコミュニティ、世界に、私はどのように付加価値を与えることができるのか?
  • 価値を生み出すために私はどんなスキルを磨く必要があるのか?
  • これらのスキルを磨くために私は何をすべきなのか?                           

「何/どのような」の質問に対する答えは、その人のビジョンを形成し、「誰」、「どの」 および 「どのように」に対する答えは、その人の人間関係を形成するものです。親は、若者の人間関係において重要な役割を担っています。これは人生で最初に直面する不平等です。申し分のない環境を提供するすばらしい親もいます。そうでない親もいます。そして、個人の性格は、幼児期の影響を受けると言われています。人は、現世で、自分の「生まれながらに持つ権利」について決めることはできませんが、その時点以降、個人的に決定する力が徐々に構築されていきます。それゆえ、人生の進路を順調に進みビジョンステートメントを達成するためには、必要に応じて調整しながら、継続的にこれらの答えを再評価し、これらの質問に対する進捗を審査しなければなりません。

スキルを増やし、個人的な目的を成し遂げ、そして目標を達成すると、自信が高まります。人は、自信が高まるとさらに高いレベルに挑戦するようになり、その結果、自然と交流関係が変化し始め、前向きに大きな挑戦に立ち向かうという秘薬を介して同じように成長している人々の方へ移行し始めるのです。個人的な安心と平穏は自己認識および自信において重要な役割を担っています。自信の程度が高ければ高いほど、自身の信念も強くなり、結果に対してわずかまたはほとんど発言権のない大きなシステムの一要素としてふるまうよりも、自己決断によって行動するようになります。

ビジネスの世界でのビジョンと人員配置

ある人が事業を率いる機会を得た場合、その人にとってビジョンを発展させ、表現することが不可欠です。ビジョンは、その事業が生み出す価値と、会社がそれを生み出すために実行する文化を定義します。価値提案は市場のニーズに応えるために名目上調整されます。これは多くの手段を通じて達成することができます。例えば:

  • 既存市場への異なるサービス、またはより良いサービスの提供
  • 顧客基盤の一部またはすべてとの差別化されたパートナーシップモデル
  • 現在の需要に応えるより良い製品または新しい需要を生み出す製品の創造
  • 上記の手段の組み合わせ

一度、最初のビジョンを策定したら、このビジョンの達成に向けた適切な人員構成をおこなうために慎重に考慮しなければなりません。創造が必要な場合、言い換えると、ビジョンにとって、資金調達および実施に先立ち高いレベルでの改革が必要な場合、人員については、例えばスケジュールの厳格な順守や官僚的な「追跡システム」など他の主要な能力の優先順位は下げ、この改革面に大きく重点を置かなければなりません。一方、ビジョンおよび企業のライフサイクルが、成功の第一の鍵が実施段階にある場合、人員については、実行能力の高い人に大きく重点を置くことが最優先となります。

 「交代すべきでない唯一のリーダーは、その組織のほとんどのメンバーが、交代しても大丈夫なリーダーです。」と言われています。最初のビジョンを実行するだけでなく、挑戦し、また最も重要なことですが、新しいアイディアを出し合う有能な人員を配置することが最も不可欠です。もし初期のビジョンがある程度正しければ、適切な人員配置によって、ただ関連する成功でビジョンを達成するために前進するだけでなく、ビジョンを成長させる思考、感情およびアイディアが得られます。意欲にあふれる高校教師が好奇心とやる気にあふれた生徒の展望を拡大するのと同じく、有能で意欲あふれる社員は会社のビジョンと展望を拡大します。事業が成長するにつれ、お客様は人員配置の一部になっていきます。これは、積極的にお客様のフィードバックを追跡し、またそれに対して迅速に対応すること、そしておそらく、さらに大事なことですが、長期的なパートナーシップを通じて将来に可能性を与えることで生じます (例えば、複数世代間にわたるロードマップの開発など)。

揺りかごから墓場までのライフサイクルをもつプロジェクトがあるとしても、確固たるビジョンとすばらしい人員配置をもつ堅実な会社はほとんどありません。ビジョンおよび (お客様との関係を含む)人員配置は、すべての活動が「揺りかごから揺りかごまで」となっていることを確実にしなければなりません。有能で熱意をもった社員が、活躍できる環境下に配置された時の優れた活動は、常にではなくとも、ほぼ常に、すばらしい活動を活発化させます。

私たちは、当社の戦略を実証し、ランレートで年間収益1億ドルから10億ドルを超えるまで成長させてくださったお客様に深く感謝しています。皆様の信頼と貴重なご意見に感謝しています。私たちは皆様により貢献するために、すなわち、当社が強化してきた生産能力をすべて活用してさらに高い価値を創造するべくさらなる挑戦に共に取り組んでいくために、さまざまな変革を実行しています。

ラッセル・エルワンガー
タワージャズ CEO
TPSCo会長