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タワージャズの品質管理

Ilan Rabinovich, Worldwide Senior Vice President of Quality and Reliability

タワージャズは複数の製造拠点を持ち、技術の多様性と大規模でかつ成長している顧客基盤によって、近年、最も速く成長している専業のスペシャルティファンドリの1つになっています。 2014年にパナソニックとの間で設立された合併企業により、タワージャズの既存の製造プロセスを使用する工場が増加すると共に、先端技術の利用によるこれまでと異なる次元の事業活動が当社に加わりました。 こうした成長、そしてワールドワイドで働く人材、作業方法、カスタマーインタフェースの変動に伴い、全社にわたり質の高いマテリアルとカスタマーサービスを維持していく必要があります。

質の高さを実現するには、ベストクオリティ・プラクティスの実施と、すべての企業文化と製造サイトの間の調整が必要であり、それは各マネージャーとそのチームにとって統合に向けた挑戦だといえます。 当社が多くの目的やお客様からのご要望を達成するには、従業員個人とチームがお客様に対するコミットメント、そして当社の目標の一部であるコミットメントの両方を達成することが不可欠です。 そこで私たちは、当社全体にあてはまるシンプルで不可欠なモットーを考えました。それは「有言実行」です。

このモットーをもとに、私たちはお客様のニーズにお応えし、当社全体の品質と効率性を高めることを目的に、全社を対象とする品質イニシアチブを体系化しています。 このモットーは毎日の事業活動、チームワーク、そしてプロジェクト管理に組み込まれています。

世界中で製造施設を運営することの大きなメリットの1つは、異なるサイトの間でベストプラクティスを実践し、その中からよりよいものを選ぶことで、会社全体の効率性が改善してより良い結果を得られる可能性があるということです。 こうした統合からメリットを得る方法を明確にする上で、品質チームが主導的な役割を果たしています。 TPSCoから引き継いだ日本の文化、中でも最も重要である品質に対する日本的なものの見方は、当社全体の質を高めるすばらしい機会を提供してくれています。

2016年、私たちは日本的なメンタリティの要素を取り入れ、自らの重要なDNAに組み込む予定です。 さらに、私たちはすべてのサイトに共通なグローバルな手法と実践で、社内において「共通言語」を醸成し、お客様と従業員にとって最もよい結果を達成することをめざします。 私たちはこうしたアプローチにより、タワージャズがスペシャルティファンドリの最前線を走り続けることができると考えています。