タワーセミコンダクターとAnello Photonicsが新しいシリコン光導波路プロセス技術の戦略的パートナーシップを発表

イスラエル ミグダル ハエメクおよび米国カリフォルニア州 サンタクララ– 2021年11月1日–高付加価値アナログ半導体ソリューションのリーディングファンドリであるタワーセミコンダクター(NASDAQ/TASE:TSEM)と、シリコンフォトニクス光ジャイロスコープ(SiPhOG^TM)の開発者であるAnello Photonicsは、本日、新しい低損失シリコン光導波路技術と製造プロセスに向けた戦略的パートナシップを発表しました。このプロセスのファンドリ版は、車載用LiDAR、バイオセンシング、量子コンピューティング、人工知能、マイクロ波フォトニクス、高性能光デバイスなどの複雑な統合を必要とする光通信における幅広い市場への適用を可能にします。

新しい低損失SiN導波路プロセスは、1550nmの波長、曲げ半径1mm未満で0.005dB/cmの伝搬損失に到達しました。この斬新なプロセスは、1550nmと1310nmの両方の波長に対して、コンパクトな曲げ半径で、他の商用ファンドリプロセスより1～2桁低い損失を実現します。低損失と小さな曲げ半径を組み合わせることにより、長い(>10m)遅延線と1億を超える高品質ファクタ(高Q)を備えた小さなオンチップ共振器など、新しいクラスの高性能デバイスの製造が可能になります。車載用LiDAR、バイオセンシング、量子コンピューティング、人工知能、マイクロ波フォトニクス、光通信などさまざまな光学アプリケーションは、この新しい低損失プロセスによって提供される画期的な機能の恩恵を受けることができます。

タワーセミコンダクターCEOのRussell Ellwangerは次のように述べています。「シリコン フォトニクスは、タワーにとって最も戦略的なものであり、急速に成長している多くのエンドマーケットにおいて特別な可能性をもたらしています。タワーは、この分野に多額の投資を行っています。Anelloのパニッシア博士らと共同研究することは、他に前例がないほどのメリットを持つプロセス技術を開発・実現し、夢を現実にするために、タワーが業界で実績のある専門家とのパートナーシップをどう結ぶかの一例です。」

Anello Photonicsとタワーセミコンダクターは、18ヶ月間にわたってこのプロセスを開発し、AnelloのSiPhOGジャイロスコープは、このプロセスを利用して従来の光ファイバージャイロスコープに見られる光ファイバーを直接置き換えることができます。このプロセスのファンドリ版は、2022年第1四半期からタワーよりお客様に提供されます。

AnelloのCEO兼共同創設者であるMarioPanicciaは、次のように述べています。「この発表は、シリコン上の低損失光伝送のブレークスルーを表し、これまでの統合フォトニクス製造技術では実用可能と考えられなかった様々な新しいシリコンベースの製品を可能にします。私たちは、タワーと協業し、AnelloのSiPhOG製品に活用するため、また他のタワーのお客様のニーズに応えるために、このプロセスの産業化を進めていくことをとても嬉しく思います。」

タワーセミコンダクターのシリコンフォトニクスプラットホームの詳細については、こちらをご覧ください。

Anelloの詳細については、www.anellophotonics.com をご覧ください。