タワーセミコンダクター、ルネサスとSatcom、5G、航空宇宙および防衛アプリケーション分野のTier-1顧客向けにSiGeベースのビームフォーミングICの製造で協力することを発表

Satcomの地上端末市場は、衛星を利用したインターネットサービスが世界的に普及するにつれて急速に成長しています。
市場調査会社のEuroconsultによると、2022年には7,100万人が衛星ブロードバンドサービスに接続されています。LEO衛星コンステレーションの急速な展開により、この数は2031年には2倍になり、1億5000万人以上のユーザーに達すると予測されます。これは、今後10年間のSiGeウェハの年間平均TAMが4億ドル増加することになります。

ルネサスのRF CommunicationsのヴァイスプレジデントであるNaveen Yanduru氏は次のように述べています。「タワー独自のSiGe BiCMOS技術の優位性により、新しい業界を代表するような性能を持つ、高集積で電力効率の高い半導体の設計と製造が可能になりました。当社のデザインウィンと出荷量から証明されているように、機械式アンテナから機敏性の高い電子制御アンテナ (ESA) への置き換えが進んでおり、今後数年間でビームフォーミング IC の SAM（Serviceable Available Market） の指数関数的な成長をけん引し続けるでしょう。 ミリ波技術への需要が急増し続ける中、タワーセミコンダクターとの協力は、ルネサスのマーケットリーダーとしての地位を確立しています。」

ルネサスは、通信産業向けに最先端のソリューションを提供する世界的リーディングカンパニーであり、タワーセミコンダクターとの協力により、Satcom、5G市場で進歩を遂げてきました。この協力は、ルネサスが市場で確固たるリーダーシップを確立する上で大きな役割を果たしました。

タワーセミコンダクターの上級副社長兼アナログ事業部ジェネラルマネジャーのDr. Marco Racanelliは次のように述べています。「私たちは、ルネサスと協力し、SiGeファンドリ技術における業界のリーダーシップとルネサスの強力な製品開発、人材、および市場でのプレゼンスを活用してこれらの画期的な製品を市場に投入できることをうれしく思います。当社のグローバルに展開するキャパシティと技術対応力により、ルネサスが新しい高性能製品を開発すること、またそれらの量産製品をTier 1のお客様に届ける能力の両方を確立することになります。」

ルネサスのビームフォーミング製品のポートフォリオは、特にTier1基地局メーカー、Tier1衛星ブロードバンドサービスプロバイダ、大手防衛関連業者、大手航空機メーカー向けのアンテナサプライヤなどいくつかの戦略的グローバル顧客によってデザインウィンを達成しています。

ルネサスのダイレクターであるTumay Kanar氏は次のように述べています。「これらのデザインウィンによって生産が開始され、現在、量産出荷していることをお伝えしたいと思います。またこの量産は高い歩留まりと、高い信頼性を備えたタワーによってサポートされています。」

ルネサスとタワーセミコンダクターはともに、Satcomおよび5G市場における革新性と高信頼性の道を切り開き、半導体ソリューションの新しいスタンダードを確立しています。この協力体制は、技術の進歩を推進し、通信業界の増え続ける需要に応える両社のコミットメントを再確認するものです。

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